この恋、遊びにつき。
「俺もね、結衣さんはカフェの店員ぽいなって思ってた」


「ええ、どんな感じなんですか?」


「カフェの店員って、礼儀正しくてハキハキしてるイメージなんだよね。あとよく笑う感じ?」


「分かる気はするけど、私がそうかは分かんないなぁ」


「明るい子なんだろうな、って思う。チャットと一緒でね」


「そうかなぁ」


「そのくせ、どこか冷めてるというか、ドライ」




ドライ、と自分の性格を言い当てられて少し怖い気持ちになった。

この人に隠し事は出来ないな・・・。

でも既に私は嘘をたくさんついてるんだ。

歳だって、職業だって、全部嘘なのに・・・

いつかそれも言い当てられてしまうんだろうか?




「ごめん、言い過ぎちゃったかな?」


「いえいえ、そんなことないですよ。ごめんなさい、黙っちゃって」


「黙るのはいいんだよ。俺もよく黙っちゃうし」


「そうですか?いっぱい話してくれてるけど」


「これは無理してんの。言ったでしょ?緊張してるって」


「無理しなくていいですよ?」


「いやいや、もう話したくない!最悪!とか思われたら立ち直れないからね」


「思わないですよ、そんなこと」


「だといいけど」

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