桜の木の下で。
「ヒューヒュー、モテるねぇ。」

「遅くなると思うから、先に行ってるぞ、キョン。」

橘くんの友達が茶化してた。

そのせいで、私はよけいに緊張した。

「うっせぇな、っで何?」

こーゆーのに慣れているのか、橘くは顔色一つ変えなかった。

少しショックな気分。

でも……最後のチャンス。
 

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