キミの隣に座っていたい
2.文化祭
準備
それから数年の月日がたった。
俺は26歳になり、絢は高校2生になった。
その年の秋。まだ夏の余韻を残している9月。
「もう最終下校の時間だぞ!帰れ!」
一つ一つ教室を回って、戸締まりをしていく。
「涼先!頼むもう少しだけ!」
頼み込む生徒たち。
この週末学校では文化祭が行われる。
その準備で忙しい生徒たち。
「だめだ。さっさと帰る準備しろ!あと一分で鍵閉めるぞ!」
そう言うと慌てて、生徒たちが教室を出た。
「寄り道せずに帰れよ!」
帰って行く生徒たちに言った。
次は生徒会室だな…