キミの隣に座っていたい

まだ、電気がついている。

「早く帰れ!」

ドアを開けるのと、ほぼ同じぐらいに言った。

「あっ!!涼ちゃん!」

絢が俺だとわかると嬉しそうな顔をした。

絢は生徒会の書記をしている。

「涼先!もう少し待って!」

作業しながら言ったのは絢の親友の城田マナ。生徒会副会長をしている。

奥から出てきたのはマナちゃんの彼氏の春沢優一。生徒会会長。

「今日は佐原先生か…ご苦労様です。」

生徒の鏡のように礼儀正しい。




「帰りにスーパーによりたいんだけど?」

と絢に聞かれた。

「よればいいじゃん」

簡単にそう言うと、絢はムッと顔をしかめた。






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