キミの隣に座っていたい
「はぁ…」
「涼ちゃん?どうしたの?今さっきから溜息ばっかりついて」
晩御飯も済み、風呂も入り、リビングでくつろいでいた。
「なんでもないよ」
「絶対嘘!今日、お隣のおばさんに何か言われたでしょ?」
知ってんだからねって感じで絢が言った。
「おばさんにあったのか?」
「うん、偶然」
「何言われた?」
もしかして、お見合いを頼まれたのを聞かされたのか?
「実は…涼ちゃんに結婚して欲しいよねとか…」
おしゃべりなおばさんめ!
「気にするなよ、絢?俺は絢を一人にはさせないから」
ポンポンと絢の頭を撫でた。
「でも!お見合い…」
絢の口から出た言葉に若干驚いた。
「聞いたのか?」
絢はうんと頷いた。
「安心しろ、結婚とかお見合いとか、する気ないから」
絢を悲しませるようなことは絶対しない…
「…本当?」
「あぁ…断るから。」
一週間内で断って見せる!!
でも、そんなこと簡単にはいかなくて。おばさんに会おうと試みても、なかなかおばさんは捕まらなかった。
どうしようか…
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