キミの隣に座っていたい
「遅いですよ!」
淡いピンク色のスーツを着た…
「水瀬先生…」
まさか!?お見合い相手って…冗談だろ?
「鈴木さんとは知り合いなんですよ。」
鈴木さんとは隣のおばさんのこと
「あら?なんで佐原さんが?」
俺の後ろにいる絢に気が付いた。
「連れて来たんです。水瀬先生、俺がここに来たのはお断りするためです。」
「えっ!?」
「すみません。勝手に鈴木さんが決めたことで、俺は何も返事してないんです。」
俺は、ではと言い、絢と一緒にレストランを出た。
「ちょっと!まってください!」
車に乗り込もうとした時、水瀬先生が追いかけてきた。
「何ですか?」
冷たく言い放つ。
「これでは、納得できません!!」
納得できないって…
「水瀬先生とは、同じ教員としか思えませんから。」
「そう思わせているのは、佐原さんがいるからですか?」
絢がいなくても同じだ…あんた自体があんまり好きじゃないし…
そう言いたいのをこらえて
「絢がいなくても同じです。」
と言い、車に乗り込んで、発進させた。
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