キミの隣に座っていたい

「涼ちゃん…あんな言い方して大丈夫なの?」

そう思うよな…絶対おばさんに怒られるか、何かされるだろうな…

「心配するな。大丈夫」

絢に心配かけすぎだな…








数日後…

学校で、三者面談について話し会いがあった。

絢も三者面談があるな…絢の担任誰だっけ?


「あの〜」

職員室で、配られた資料に目を通していると後ろから声をかけられた。

「はい?」

振り返ると、田中先生が立っていた。

「なんですか?」

「佐原さんの進路で相談がありまして」

絢の進路?もしかして、担任か?

「わかりました。ちょっと待ててください。」





すぐに資料を片付け、田中先生が待っている職員休憩室まで行った。

「すみません。絢の進路で何か?」

「三年生に進路希望をしたの知ってますか?」

進路希望だと?プリントに大学の名前とか書いて出すあれか?

「絢から何も聞かされてません。」

「やはり…」

「何か問題でも?」

「白紙で出されたんです…
進路の話しとかされたことありますか?」

俺…今やばい状況に立たされてる?絢の保護者であり、教師なのに…

「いえ…」

田中先生は5つ上の先輩教師。

「三者面談までに話しあってください。」

そう言い、プリントを置いて出てい行った。





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