キミの隣に座っていたい
「失礼します」
白髪の校長先生が椅子に座っている。
「朝早くから、すまないね」
「いえ…」
「話は聞いていると思いますけど…」
言いにくいよな?校長でも…
「朝、聞かされました。」
俺は溜息をつき、重い口を開いた。
「俺は、水瀬先生とはお見合いをさせられましたが、お断りしました。それと…」
「佐原絢さんとは?」
「従兄妹です!なぜ水瀬先生が言ったのか…」
「そうですか…わかりました。その言葉を信じましょう。」
はぁ…よかった…
そのまま、校長室を出て行くと…
「涼ちゃん!!」
振り返ると
「絢!?」
あと5分ほどで授業が始まるぞ?
「涼ちゃん!?水瀬先生と結婚するの?」
生徒にまで噂が広まっているのか
「するわけねぇーだろ!?」
「よかった…」
絢はこの上なく嬉しそうな顔をした。
このままだったら、水瀬先生の思うつぼだな…どうするかな…
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