キミの隣に座っていたい


「こんばんは」

『lily』のドアを開けて入った。まだ時間的に客が少ない。


「あら!いらっしゃい!!」

百合子さんが出迎えてくれた。

「おひさしぶりです。」

絢が礼儀正しく言う。

「絢ちゃん!また綺麗になって!」

絢が苦笑いをした。




2人席に通された。
俺はハンバーグ、絢はハヤシライスを頼んだ。


「絢、進路のことは考えたか?」

ふと思いだして聞いた。

「うん。マナちゃんたちにも話した。今、専門学校の資料集めてる。」

「専門学校に行くのか?」

「だめ?」

俺的に専門より大学に…でも、いいか…

「いいよ…専門でいいとこあったらすぐ言えよ?」

「うん!」





「はい!持って来たよ」

百合子さんが料理を持って来た。

「何の話してたの?」

百合子さんに尋ねられた。

「あたしの進路の話です。」

「もうそんな年のなの?」

「はい。」

「じゃあ絢ちゃん!どんなとこ行くの?」

「調理の専門学校を受けようかなって思ってます。」

「そうなの!?」

百合子さんが声を上げた。

「百合子さん声が大きい」

俺がそう言うと、ごめんと言った。

「卒業したら、ここに就職しなさい!」

「「えっ!?」」

急に何だよ!?




.




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