キミの隣に座っていたい
4.大切な人、愛しい人
自覚
一時間も経たない内にりんと竜也が俺の部屋に来た。
「涼!!どう言うこと!?」
りんが俺の胸ぐらを掴んで揺らす。
「おい!りんちゃん止めろよ!」
竜也がりんを止めに入った。
「仕方ないだろ!?」
俺がそう叫んだ。
「俺は…」
「涼!俺たちに隠し事があるだろ?言ってみろよ!」
竜也がまじめな口調で言う。
「あんたと絢が従兄妹じゃないってどう言うことよ!」
俺を攻める口調で言うりん。
俺はソファに腰掛けた。
「戸籍上では、従兄妹の位置に俺はいる。でも、血のつながりでは従兄妹じゃない。」
俺は静かにそう一言言うと、りんたちは驚いた。
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