キミの隣に座っていたい

「どう言うこと!」

りんは気が抜けたようにソファに座った。その隣には竜也。

「俺は養子なんだ」

「「養子!?」」

「俺を育ててくれた親は血のつながりがない。」

「親って清志おじさんと香織おばさんのこと」

とりんに尋ねられた。俺はただ頷いた。

「りん…総太郎おじさんと幸子おばさんは俺が養子だとゆうこと知ってる。」

「かあさんたちが!?」

「俺の生みの親は総太郎おじさんたちの友人だ。もうこの世にはいないけど…」

俺は顔を伏した。

出来るなら、言いたくなかった…知られたくなかった…








しばらく、部屋に沈黙が広がった。

「りん…しばらく絢を預かってくれないか?」

しばらく一人で考えたい…絢にこのことを話すべきかを…

「いいと思うけど…絢には言わなくていいの?」

「それを考える。それと絢の気持ちにきちんと…」

「佐原にやっと告白されたのか?」

竜也が驚いた。

「あぁ…」

「涼は、従兄妹とか抜きで絢のことどう思ってるの?」

りんに質問された。


従兄妹とか抜きでか…







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