キミの隣に座っていたい

「どうなんだろう…俺は母さんから絢を守るように言われて、それを忠実に…」

「涼!あんたの気持の問題よ!!」

りんに怒鳴られた。

「りんちゃん!落ちつけよ!」

竜也がりんを落ち着かせた。




「母さんは最後に俺には絢が必要だって…」

俺は思い出して言った。

「あたしも思うよ。あんたには絢が必要よ!」

「どうしてさ…そんなこと思うんだよ?」

りんに尋ねた。

「それは…感覚的に…涼の隣に絢がいるのが当たり前って…」

「つまり、お似合いってことだよ。涼。」

とりんと竜也。

お似合いか…

「絢と涼はとってもいいバランスが取れてると思う…」

りんがぼそりと言った。

「バランスか…」





頭使いすぎて頭が痛い…


「涼?どうした?」

竜也が俺の異変に気が付いた。

「いや、頭が痛いだけだ…」

「ちょっと大丈夫?」

とりん。

「大丈夫だ…そろそろ帰ってくれないか?いろいろ考えたいし…」

「わかった。りんちゃん帰ろう」

「そうね」

竜也とりんが帰って行った。





.



< 42 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop