キミの隣に座っていたい
「どうなんだろう…俺は母さんから絢を守るように言われて、それを忠実に…」
「涼!あんたの気持の問題よ!!」
りんに怒鳴られた。
「りんちゃん!落ちつけよ!」
竜也がりんを落ち着かせた。
「母さんは最後に俺には絢が必要だって…」
俺は思い出して言った。
「あたしも思うよ。あんたには絢が必要よ!」
「どうしてさ…そんなこと思うんだよ?」
りんに尋ねた。
「それは…感覚的に…涼の隣に絢がいるのが当たり前って…」
「つまり、お似合いってことだよ。涼。」
とりんと竜也。
お似合いか…
「絢と涼はとってもいいバランスが取れてると思う…」
りんがぼそりと言った。
「バランスか…」
頭使いすぎて頭が痛い…
「涼?どうした?」
竜也が俺の異変に気が付いた。
「いや、頭が痛いだけだ…」
「ちょっと大丈夫?」
とりん。
「大丈夫だ…そろそろ帰ってくれないか?いろいろ考えたいし…」
「わかった。りんちゃん帰ろう」
「そうね」
竜也とりんが帰って行った。
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