キミの隣に座っていたい
「絢、お父さんとお母さんに最後の挨拶をしなさい」
俺の母親が俺にしがみついて今にも泣きそうな絢に言った。
「涼。連れて行って」
絢連れて、遺影の前まで言った。
「絢。」
「パパ…ママ…」
絢が泣き出した。
「パパ…ママ…ひっく…どうして絢を…ひっく…置いて…いくの…?」
会場に響くぐらい泣き出した。
俺は絢を抱きかかえて、母たち親族がいる席まで行った。
「涼、絢を外に連れて行きなさい。」
と父。
絢を宥めろってことか…
俺は頷いて外に出た。絢の背中をポンポンと撫でた。
まだ、小学生なのに…