キミの隣に座っていたい
カレーを食べて、ビールを飲みたいのを我慢して、絢から電話がくるのを待っていた。
かかってこねぇ…やっぱりお泊まりか…
イライラする…
壁にかかっている時計をを見ると、針は11時を指している。
電話してみるか?
でも…まだ楽しんでら…邪魔したら…
「はぁ~…」
大きなため息をついた後、携帯電話が鳴った。
「はい」
「あっ?涼?」
「なんだよ?りん」
電話の向こうは、陽気な声のりん。
「もう言ったの?絢に…」
言ってたら、電話とかにでねぇーよ!!
「今、絢は出かけてる。」
「そっか…明日にはちゃんと言いなさいよ」
「わかってる。」
お前に言われなくてもな…
「涼にはさ、絢がいなくちゃいけないんだから…」
「なんでそんなこと皆して言うんだよ?」
「う~…良くわかんない。なんかさ、涼は気がついてないと思うけど…涼って何気に独占力っぽい所あるよね?」
そうなのか?幼なじみのりんが言っているから間違いないだろ?
「しらずしらず、絢に近づく男を嫌ってるよね?まぁやきもち妬いてるってこと」
やきもちか…妬いてたかも…
「あっ!帰ってきた!じゃあね?」
ぶちっといきなり電話を切られた。
なんだよ!あいつは!!
あっ!メールが入ってる…
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