キミの隣に座っていたい

「どうして?2年間だけなの?」

絢が驚いて聞いたきた。

「祖父さんと相談したんだ。絢が高校卒業したら、俺を池野の戸籍に戻すって…」

「2年間の期限っていうのは?」

「2年後、絢が専門学校を卒業したら

佐原になるから…必然的に…」

やばい顔が暑くなってきた

「それって…」

「2年間、絢が俺の隣にいさせてくれ…いや…ずっと絢の隣に」


何を言ってるのか自分でも分からなくなった…

でも、俺の腕の中には絢がいた。

綺麗な涙を流している、絢が…



「遅いよ…涼ちゃん!」

「ごめん…」

俺の胸に顔をうずめている絢

「でも、許してあげる…」

小さな声が聞こえた。












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