キミの隣に座っていたい
ふらふらと母の病室を出た。そして、絢が眠っている病室に入った。
絢…
…母さんまで…死んじまった…
顔に傷1つもないが、布団からはみ出した左腕には包帯。左足にはギブス。
俺は絢の黒くてゆる巻きになっている髪を撫でながら…
泣いていた…
嗚咽を押し殺して…
「涼ちゃん……泣いてるの…?」
絢が目を覚ました。
「起きたのか…先生呼んでくるよ」
「涼ちゃん!」
ドアを開けようとした時呼び止められた。
「伯父さんと伯母さんは?」
「亡くなった…」
「嘘だ!」
「嘘じゃない!」