【実話】愛してたよ
なんだか寂しい気がした。自分の本当の姿をみせられないあたし…。
―達哉って、けっこう勝手なんかな。―
このとき初めてそう思った。
もともと勝手なところがあったのかも知れないが、達哉を好きすぎて気づかなかったのかも。
それとも、気がついてたけど、目をつぶって気づかないふりしてたのかも知れない。
達哉は、それから備え付けのゲーム機をいじりだして、一緒にしようと言ってきた。
愛し合った後の余韻っていうのは、ほとんどなかった…。
ゲーム一緒にやって、それなりに楽しめたけど、今日はあたしの心の中にモヤモヤが残る日になった。