痛い恋居たい愛
初恋

ピピピ…

「んん〜…」

現在 AM 6:45

目覚ましに目が覚める


「ふあ〜」

大きく背筋を伸ばす
私は

増岡 樹里(15

まだ恋愛とか本気で
したことない…

今まで適当に
好きじゃない人達と
付き合ったりしてきた


「…用意せな」

今日は
9月1日

夏休みが終わり
二学期の始まりで
始業式の日だ。


朝からシャワーを浴び
あたしは
用意を始める

アイロンで
髪をクリクリに巻き

つけまつげ
アイライン

化粧もビッチリして

スカートも
短くして……

高1にしては派手な方。

すぐヤリマンだとか
そんな雰囲気に
見られる

まあ〜慣れたけど…

実際にあたしは…

まっいいや。

8時40分

歩きで20分かかる
駅に、自転車で
向かった。


「お〜い★樹里。おはよ」
友達の可奈津(カナツ
が駅前で手をふる

「っス★今日もバッチリだなあ〜」

「はは。樹里も相変わらず可愛いし派手」

2人は気もつかわずに
話せる仲良しだ。


電車の中では
いつも大声で笑ってる

気分で痴漢おやじ
つかまえたりもする。笑

学校に着くと
私と可奈津は噂の2人

可愛い1年
調子のった1年
派手な1年
恐い1年。

教室でも何故か
みんなが敬語に
みんなが引き気味。

まあそんなのは
気にしないが…


今日は12時で
早退するつもりだ

ちょっと用事があって…

ボーと授業を聞いてたら

息臭い数学のハゲが

「…お…おい!増岡!聞いているか…?」

聞いてなかったな
先生が生徒にビビって
ちゃ駄目だろ…

「…さ―せっ」(スイマセン



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