取引婚をした彼女は執着神主の穢れなき溺愛を知る
プロローグ
「君は何もしなくていい。俺に任せて」
心地の良い低い声は糖度が高くて耳がとろける。彼女を見下ろす黒い瞳が彼女の温度を上げる。
彼は彼女を抱き上げるとゆっくりとベッドに寝かせ、その上に覆いかぶさる。
彼女の鼓動は激しく胸を打ち、全身が緊張にこわばる。
彼が近付いて来て、彼女は目を閉じた。唇からやわらかく温かな感触が伝わった直後、彼の舌が入ってきた。
背筋がぞくぞくっとして、彼女は思わず逃れようと体を動かす。
だが、彼は逃さず舌をからめる。体の奥が歓喜するようにうずき、初めての感覚に彼女は混乱した。
「かわいいな」
彼は唇を指でそろりとなぞる。それだけでまた背が甘く震え、彼女はそんな自分を信じられない思いでいた。逃げたい、だけど逃げたくない。彼のくれる甘美な震えがもっとほしい。
どうかしてしまっている。彼の指が唇が、自分をおかしくする。
見上げる彼のまなざしには隠そうともしない情欲が浮かんでおり、その視線だけでまた背筋がぞくぞくするのを止められなかった。
心地の良い低い声は糖度が高くて耳がとろける。彼女を見下ろす黒い瞳が彼女の温度を上げる。
彼は彼女を抱き上げるとゆっくりとベッドに寝かせ、その上に覆いかぶさる。
彼女の鼓動は激しく胸を打ち、全身が緊張にこわばる。
彼が近付いて来て、彼女は目を閉じた。唇からやわらかく温かな感触が伝わった直後、彼の舌が入ってきた。
背筋がぞくぞくっとして、彼女は思わず逃れようと体を動かす。
だが、彼は逃さず舌をからめる。体の奥が歓喜するようにうずき、初めての感覚に彼女は混乱した。
「かわいいな」
彼は唇を指でそろりとなぞる。それだけでまた背が甘く震え、彼女はそんな自分を信じられない思いでいた。逃げたい、だけど逃げたくない。彼のくれる甘美な震えがもっとほしい。
どうかしてしまっている。彼の指が唇が、自分をおかしくする。
見上げる彼のまなざしには隠そうともしない情欲が浮かんでおり、その視線だけでまた背筋がぞくぞくするのを止められなかった。
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