《DOOM》


「まずね。“音速”これは分かるだろ、付けたのはハルタね」


「はい。アキトさんのリズムもナオヤさんのギターもそんなイメージが前からあったんです。
僕がついていけてるのか不安ですが、希望も込めて、音速に追いつきたいんです。
そして、壁を突き破りたいみたいな。そんな感じです」


「そうそう、ナオヤ、カッコイイーって云ってなかったっけ?」


「うんうん、カッコイイー!
ハルちゃん、そんなイメージなんだ。でも、ハルちゃんのベースも渋くてカッコイイよねぇ、アッキー」


「ああ、すげぇ叩き易いんだよ。合ってんだと思うよ、俺達の音」


「いえ、僕はまだまだです。もっともっとお二人に近づきたいんです」


「くぅー、なんか照れるねっ」


「ハルタ、ナオヤの音楽的才能以外は見習っちゃ駄目だよ。くれぐれも」


「大丈夫です。ちゃんと見極めは出来てますから」


「ん? どーゆーイミ?」



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