《DOOM》
「ところでさぁ、ホントに1曲目に新曲で大丈夫かなぁー?」
「なに、今更。大丈夫でしょ。新しく生まれ変わったバンドには、新しい曲で。
何か問題ありますか?」
「僕も大丈夫だと思いますよ。何より、曲のイメージがバンド名にピッタリですし、ノリもいいです!」
「だよね、だよね! 大丈夫だよね!」
「ああ、オマエの曲は完璧だ。それに、いいタイトルだよ。
いいか、ライヴはいつだって俺らにとっちゃ、“最後の審判”みたいなもんだ。
呑まれるんじゃねぇぞっ、呑み込んでやれ」
「はい、そのとうりですね。
じゃあ、こうしませんか?
手のひらに“人”じゃなくて、“D-O-O-M”と書いて飲み込むんです」
「おっ! いいね、それ。
ハルタ、ナイス!!
運命も呑み込んでやれってことだ」