《DOOM》


「あーあ、まぁた最後の審判下しちゃったよ。今回は割りに長めだったけどねぇ。
てか、ボーカルなしでどうすんのさ。時間まだ残ってるのに。

ナオヤ、ちっとも変わってないねぇ。
あ! 追い出されないだけマシか」


溜め息混じりに皮肉と僅かな親心とでも云うべきかな信頼の情を忍ばせつつも、先程までは傍観を決め込んでいたアキトがしぶしぶ口を開いた。



それに対し、未だ興奮冷めやらぬナオヤ。


「ウッセ! アッキーだっておんなじだったろっ」


「俺は追い出されたんじゃなくて、自分から辞めたの」


「オレだって、そうだよっ」



それを見かね、半ば呆れたハルタもようやく口を挟む。




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