BaD
―PROLOGUE2―
最近あるおばあさんの所に、両親がなぞの死を遂げ、身寄りがいなくなった少年がやって来たそうです。

おばあさんはここ数年暇を持て余していたので、この少年を暇つぶしに飼う事にしました。


『少年はゲームが
     大好きです。』


おばあさんはゲームやおもちゃを買い与え、少年を飼いならそうとしました。

そして少年はおばあさんの言う事を聞けば、ゲームやおもちゃを与えられることを学びました。

でもおばあさんの思うようにはなりませんでした。

少年は十分に与えられた分のゲームやおもちゃだけで遊ぶようになり、新しいおもちゃをほしがらなくなりました。

もう、おばあさんの言うことは聞きません。

おもちゃはすぐに壊れてしまう程よく遊び、他のものが見えなくなる程ゲームに没頭したそうです。

おばあさんは怒ってしまい、少年とおもちゃとゲームを焼き捨てました。




ソノ少年 ト オバアサン

 ハ 今モ、

居ル ソウデス。






その話をある少年から聞いたその日の午後。

僕の団地からかなり離れた所に住んでいる、一人暮らしのおばあさんの変死体が見つかったらしい。


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