ヒミツの恋―不倫―
『なにしてんの〜?1人なの?』
いかにもチャラいホスト系の男だった。
『向こうで友達が待ってるの。行かなきゃ。』
『俺らと飲まない?帰りも送ってくよ〜♪』
無視して、戻ろうとしたら腕を掴まれた。
『離してください。』
『そんな冷たく言わないでよ〜無理矢理でも連れてくよ♪』
強く掴まれた腕が痛い。
………こわい。
『ほんとに行かなきゃ駄目なの。離してください。』
『こんな可愛い子、離さないよ〜♪俺らと行こうよ』
……どうしよう
『痛いから離してよ…』
私の声と同時に、静かで冷たい声が聞こえた。
『俺の女、離してくんない?』