ヒミツの恋―不倫―
急に恥ずかしくなって
目を合わせられなくなった。



『では、ごゆっくりなさって下さい』




仲居さんは
とても豪華な食事を運んできてくれた。


海の幸がいっぱ〜い♪




『仁くん?すごい食事だね〜♪』





『あず、食べるの好きだろ?だからここにしたんだ♪ゆっくりできるし、人目につかないしね』



…デートの場所にまで、
仁くんに気を使わせてしまってる。


『ゴメンね?仁くん…』



『なんで謝るの?あずがいれば楽しいよ♪』


そう言って私の頬をつついた。



『次、夜まで出れる日はどこか遠出しようね♪さあ、食べよう』



『うん♪いただきま〜す』




豪華な食事…
高級な旅館だし値段も高そう…


私が払うと言っても絶対『俺が払う』の一点張りだしな…


なにかお礼しなきゃ…




『仁くん、誕生日いつ?』




『1月11日♪超いい日だろ?』




『もうすぐじゃん♪じゃあ楽しみにしててね〜』





そう言うと、
仁くんはニコっと笑って




『その日はデートしてね♪』

そう言った。





かっこいいのに可愛い。

ずるいよ、仁くん。





ますます好きになってしまうよ…
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