ヒミツの恋―不倫―
距離
…もう四日間あずに会ってない。
でも俺はいつになく上機嫌♪
あずが…ウチに来るんだ。しかも今日!!
『子供が実家にお泊りの日で、旦那が急に名古屋に出張になったの♪だから今夜は1人で暇なの〜』
そうやって
遠回しに誘ってくるあずは…わざとらしい。
そこが可愛い♪
『ウチ来る?』
『うん♪行く〜!!』
『じゃあ仕事が終わったら迎えに行くね♪』
そう言って電話を切った。
ニヤニヤ顔を元に戻して、仕事に戻った。
早く終わらせなきゃ…
上司の特権で仕事は定時で終わった。
いつも真面目に働いた甲斐があった。
俺は、あずとの待ち合わせの時間までに食材や酒を買い込んだ。
お揃いのマグカップまで買ってしまった…
俺ってこんな乙女だったっけ?
笑けてくる。
さあ、あずを迎えにいこう♪
駅にはいつもよりキチンとした格好をしているあずがいた…。
男と話してる?
なんか嫌な感じ…
あずが俺の車に気付いて
男に挨拶し、慌てて車に近づいてくる。
今日は可愛いというより…綺麗。
『仁くん、来てくれたの気付かなかったよ…ゴメンね?』
息を切らしながら謝ってる。
さっきの男が気になるけど、聞かないことにした。
『あず、お疲れさん!行こうか♪』
そう言ってあずの左手を握った。
『今日は仕事から直接きたから…着替えもしないで格好悪いね…』
そんなことない!!
『今すぐ抱きたいくらい綺麗だよ♪』
照れるあずが可愛い。
今日はあずを独り占めだ♪