ヒミツの恋―不倫―
また車に乗り込み走り出す。
イルミネーション綺麗〜
なんて暢気に思ってると
〜♪♪
ケータイがなった。
あ…匡だ。
匡は家を離れる時は必ずオヤスミコールをしてきてくれる。
今日、私はアキと遊びに行ってる事になってる。
出ないと匡が心配するよね…
『あず?電話でなよ。』
『う、うん…。』
きっと匡からの電話だって気付いてるんだろうな…
『もしもし?お疲れ様。』
『お疲れ〜まだ外にいるの?』
『うん、外だよ。匡もう寝るんだよね?オヤスミ』
『おう!気をつけて帰れよ?オヤスミ〜』
そんな簡単な会話で電話を切った。
仁くんの顔が見れないや…
『旦那さんからの電話だろ?大丈夫だった?』
『うん、アキと遊ぶって言ってたから。』
『そっか。』
前だけを見て話す仁くん。
私の方は見ようとしない。
そうしてるうちに仁くんのマンションに着いた。
究極に嫌な空気…