ヒミツの恋―不倫―
―仁side―



あずが俺を気にしてる。

あからさまに機嫌が悪い俺、格好悪いわ。


『ねぇ、仁?私もう遠藤さんとは一緒に帰らないよ。』

『おう。あったりめーだ。』


俺が微笑むと、あずも安心したようにニコっと笑う。


あの男は最初に見た時から気に入らない。

あずを見る目、あの爽やかな図体が気に入らない。

俺ってこんな性格悪かったっけ?


なんだかライバルが多いな。



『私、夕方には帰らなきゃ駄目だから…お昼少し出掛ける?』

『おう♪その前に〜……』


俺はあずを抱いた。
やっぱりいい。一番あずを感じられる手段。


こんな顔を旦那にも見せているのだろうか。
それを思うと、余計に激しく抱いた。
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