ヒミツの恋―不倫―
いくら抱いても、いくら近付いたようでも

俺とあずには埋まらない隙間がある。

それは、あずが既婚者である限り埋まらない。



『仁〜♪これ可愛い。オソロにしよ?』

あずはシンプルなシルバーネックレスを見てる。

あずの身につけてるアクセはハイセンスなシルバー系が多い。
俺は勝手に旦那と一緒に使ってるのかと思ったが、それはあずの好みらしい。

『オソロなんて大丈夫なの?』

『大丈夫〜。私たくさんアクセ持ってるし旦那も変に思わないよ。それにこれならシンプルだし、いつも身につけていられるじゃん♪』

『じゃあ買ってやる♪』


『仁のは私が買う〜!!』


女に払わすのは気が引けるけど、あずの必死の訴えを聞き入れて俺のは買ってもらうことにした。



『これがあれば淋しくないよね♪』

『次会えるのは俺の誕生日?耐えれるかな〜』


『メールならいつでも出来るじゃん。電話もかけるよ。ねっ?』


なんだかあずに言い聞かせられてるようで可笑しかった。


『じゃあ我慢して待つわ♪』
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