ヒミツの恋―不倫―
現実



気に入らない爽やかさ。

遠藤って奴だ。


俺はそいつを見ながらも無視してエレベーターに向かう。


『ちょっと待ってくれよ。俺、遠藤っていいます。』


『俺、優木です。何か用?』


『その…雪平の事なんだけど。2人って付き合ってるの?』


『そうだけど?』


『そっか、じゃあ俺も頑張ってみよっかな。俺、今まで雪平は結婚してるし諦めてたんだ。だけど諦めるなんてバカだよな。俺、雪平の事ずっと好きなんだ。』

『そうっすか。頑張るだけ無駄じゃね?』


そう言って俺はその場を去った。



内心は焦ってるのかもしれない。
俺はあずに当分の間会えない。

だけど、遠藤は毎日あずと顔を会わすんだろ。
それだけで落ち着いてられない。


あず、俺すげぇ会いたいわ。
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