満員電車。

それから、毎日一緒に帰るようになった。

同じ部活だし、駅まで行くし、別に変じゃない。

でも今日は部活は休み。

さすがに一緒には帰らないよね、クラス違うし。

なんて思ってたら麻衣が教室のドアを指さした。

「藤田きたよっ。どうせ捺岐に用でしょ」

本当だ。藤田くん。
でもこのクラスにはサッカー部員も数人いるし…

でもこっちを見てるし…

『ちょっと行ってくるね』

「どうぞごゆっくり〜」

『すぐ戻るって〜』


小走りで廊下にいった。



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