The previous night of the world revolution5~R.D.~
帝国騎士団側は、ぎょっとした顔をし。

『青薔薇連合会』側は、「へ?」みたいな顔をした。

うふふ。

「『天の光教』と組んでお宅らをぶっ潰し、ついでにその後、邪魔な『天の光教』もぶっ潰して、『青薔薇連合会』がルティス帝国の表と裏を両方支配します」

そうなったら、どんなに面白いだろうね。

ちょっとわくわくしてくるじゃないか。

「残念でしたね。あなた達の歴史は、これで終わりです。お疲れ様でした。あとは俺達に任せて、老害はとっとと歴史の表舞台から退いて、ゲロ顔晒して引っ込んでてください」

「…」

「ざまぁないですねぇ。良いんじゃないですか?帝国騎士団なんて、元々糞みたいな連中の集まりなんだし。いなくなっても俺は困らな、いたたたたた」

「…ルレイア。いい加減にしろ」

「いひゃ~ん。りゅりゅしーいひゃ~い」

ルルシーが、俺のほっぺを摘まんで、ぐりぐりしてきた。

いやん。DVねルルシー。

「いきなり台本にないこと言うから、ちょっと驚いたよ」

「実にルレイア先輩らしい、これぞブラックジョークという奴だな」

ルリシヤ、良いこと言うね君。

「…?へ?あのインチキ宗教と…手ぇ組むの?へ?マジ?」

混乱するアリューシャ。

ごめん。アリューシャにはこのジョークはキツかったか。

「大丈夫だよ、アリューシャ。ルレイアの冗談だから」

「へ?冗談?」

「うん、冗談」

可愛いジョークって奴。

「…んだよ!びびらせやがって!紛らわしい冗談言うんじゃねー!」

「えへへ。済みません、アリューシャ」

ちょっと帝国騎士団の奴ら、びびらせてやろうかと思って。

実際ちょっとびびってたみたいだから、満足。
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