The previous night of the world revolution5~R.D.~
…翌日。

俺達は再び『青薔薇連合会』の面々を呼んだ。

昨日の『天の光教』との会談の模様を(勿論、ボイスレコーダーで録音していた)、彼らに聞かせる為だ。

どういう反応をするかと思ったが、ルレイアは。

「あはははは!小学生!小学生の喧嘩してる!帝国騎士団長ともあろう者が!ウケる~!ねぇ、ウケますよねールルシー!」

「…」

大爆笑だった。

面白いか。これがそんなに面白いか。

と言うか、喧嘩のレベル的には、お前も似たようなものだったぞ。

と、皆突っ込みたかったが、出来なかった。

死神の鎌が怖いからである。

『天の光教』なんかより、この男の方が余程恐ろしい。

「結局、『天の光教』の目的は分からなかったな」

「まぁ、王政と貴族制度、それから帝国騎士団の廃止ってところじゃないですか?俺としては全然困らないので、別に良いですけど」

おい、やめろ。

お前は困らなくても、俺達は困る。

「くふふふ…。ウケますねぇ、面白くなりそうですよ、ルルシー」

「俺は面白くないけどな…」

あぁ。俺も面白くない。

「とにかく、これで帝国騎士団も『天の光教』と敵対することが明確になった。向こうがこれからどう出てくるか、楽しみで仕方ないですよ」

…お前のような余裕が、俺達にあったならな。

俺は最早、嫌な予感しかしないよ。
< 173 / 627 >

この作品をシェア

pagetop