The previous night of the world revolution5~R.D.~
sideルレイア
──────…相変わらず心配性のルルシーは、俺とルリシヤの新店舗について心配してくれたが。
これが、案外大丈夫そうなのだ。
「大丈夫ですよ」
「…?根拠は?」
根拠?そうだな…。
「嬢の最終面接は、俺が直接『実技試験』しますから。下手くそな女は一人もいない、最高の品質を約束します」
「お前は最低だな」
酷いわルルシー。
良いじゃないか。今まで俺の店で働いてきた嬢は、全員俺の「実技試験」をクリアしてきた精鋭達だぞ。
ほら、やっぱり「食べ物」を扱う店だからね。
品質の管理はちゃんとしておかないと。
「それにな、ルルシー先輩。世間は『天の光教』の話題ばかりで、全然ニュースになってないが…。実は、悪化傾向だったルティス帝国の経済、回復してきてるんだぞ」
「え?」
あら、ルルシー知らなかったのね。
駄目だよ。マフィアたる者、国家の経済状況は把握しておかなきゃ。
「そうなのか?ルレイア」
「えぇ。経済が悪化し始めた初期に、帝国騎士団が行った経済政策が、ようやく実を結び始めたんですよ」
それなりの時間はかかったものの。
帝国騎士団の経済状況は、少しずつ回復傾向にある。
『天の光教』のせいで、全然ニュースにされてないけどな。
皮肉なもんだ。
経済状況の悪化のせいで、こんなにも『天の光教』が広まり。帝国騎士団を諸悪の根源と責め立て。
その経済状況が、ようやく回復してきたというのに、誰も気に留めようとしない。
景気を回復させたのは、間違いなく帝国騎士団の経済政策のお陰なのに。
ま、俺と違って帝国騎士団は、日頃の行いがな。
「だから俺達、この景気のビッグウェーブに乗って、新しい風俗店を建てることにします」
「あ、そ…」
何。
その興味の無さそうな顔。
「残念ですけど、ルルシーは来ちゃ駄目ですよ。ほどほどやんわりの店なので。俺という夫のいるルルシーは、立ち入り禁止なんです。済みません」
「別に謝らなくて良いよ。俺はお前と夫婦になったつもりはないし、ついでに元々そういう店には行かないから」
なぁんだ。良かった。
「ですよね!ルルシーは俺一筋ですもんね!相思相愛~!」
「だから、いちいちくっつくな!」
「仲良し夫婦で何よりだ、先輩方」
「何微笑ましげに見てるんだ、お前は!」
まぁまぁ、良いじゃないか。
折角の、景気回復傾向。
このビッグウェーブを逃す手はない。
俺の見立てが正しければ。
恐らくは後一押しで、事態は大きく変わるはずなのだ。
この度の、ルリシヤとの共同風俗店出店は、その前祝いのようなもの。
きっと成功するだろう。
これが、案外大丈夫そうなのだ。
「大丈夫ですよ」
「…?根拠は?」
根拠?そうだな…。
「嬢の最終面接は、俺が直接『実技試験』しますから。下手くそな女は一人もいない、最高の品質を約束します」
「お前は最低だな」
酷いわルルシー。
良いじゃないか。今まで俺の店で働いてきた嬢は、全員俺の「実技試験」をクリアしてきた精鋭達だぞ。
ほら、やっぱり「食べ物」を扱う店だからね。
品質の管理はちゃんとしておかないと。
「それにな、ルルシー先輩。世間は『天の光教』の話題ばかりで、全然ニュースになってないが…。実は、悪化傾向だったルティス帝国の経済、回復してきてるんだぞ」
「え?」
あら、ルルシー知らなかったのね。
駄目だよ。マフィアたる者、国家の経済状況は把握しておかなきゃ。
「そうなのか?ルレイア」
「えぇ。経済が悪化し始めた初期に、帝国騎士団が行った経済政策が、ようやく実を結び始めたんですよ」
それなりの時間はかかったものの。
帝国騎士団の経済状況は、少しずつ回復傾向にある。
『天の光教』のせいで、全然ニュースにされてないけどな。
皮肉なもんだ。
経済状況の悪化のせいで、こんなにも『天の光教』が広まり。帝国騎士団を諸悪の根源と責め立て。
その経済状況が、ようやく回復してきたというのに、誰も気に留めようとしない。
景気を回復させたのは、間違いなく帝国騎士団の経済政策のお陰なのに。
ま、俺と違って帝国騎士団は、日頃の行いがな。
「だから俺達、この景気のビッグウェーブに乗って、新しい風俗店を建てることにします」
「あ、そ…」
何。
その興味の無さそうな顔。
「残念ですけど、ルルシーは来ちゃ駄目ですよ。ほどほどやんわりの店なので。俺という夫のいるルルシーは、立ち入り禁止なんです。済みません」
「別に謝らなくて良いよ。俺はお前と夫婦になったつもりはないし、ついでに元々そういう店には行かないから」
なぁんだ。良かった。
「ですよね!ルルシーは俺一筋ですもんね!相思相愛~!」
「だから、いちいちくっつくな!」
「仲良し夫婦で何よりだ、先輩方」
「何微笑ましげに見てるんだ、お前は!」
まぁまぁ、良いじゃないか。
折角の、景気回復傾向。
このビッグウェーブを逃す手はない。
俺の見立てが正しければ。
恐らくは後一押しで、事態は大きく変わるはずなのだ。
この度の、ルリシヤとの共同風俗店出店は、その前祝いのようなもの。
きっと成功するだろう。