The previous night of the world revolution5~R.D.~
時代の落伍者…ねぇ。

全くじゃないか。

しかし、ルレイアに対抗意識を燃やしているらしいアストラエアは、勇敢にも皮肉を込めて言い返した。

「よく言う。お前達も批判に晒されていること、忘れたか」

おいおい、やめとけ。ルレイアに言い返すのは。

と、思ったら。

「は?何か言いました?国民の為に粉骨砕身してるのに、その国民に裏切られて、毎日ネットで『糞の集団』ってディスられてる道化者達が」

…な?だから言ったろ?

ルレイアに言い返しても、ろくなことにならないんだよ。

百倍になって返ってくる。

アストラエアはこめかみに血管浮き立たせていたが、しかし。

「見てくれ、ルレイア。ちょっとルレイアの真似をして、ジェルネイルというものをしてみた。似合うか?」

うきうきと、両手の爪を見せるオルタンス。

おい、お前空気を読め。

それに、ルレイアにそんなこと言ったって、無駄だ。

案の定。

「は?キモいんですけど。男の癖にジェルネイルとか、恥ずかしくないんですか?」

「…あのな、ルレイア。自分の爪にもジェルネイルしてあるからな?分かってるか?」

ルレイアの相棒、ルルシーが突っ込みを入れた。

俺もそう思った。
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