The previous night of the world revolution5~R.D.~
「確かに、アシミムが再びあの装置を使って、俺を洗脳しようとする危険性はありますけど」
その通りだ、みたいな顔しないで。
あくまで、その可能性があるよ、って話だから。
「でも、アシミムはラトヴィを取り戻すという目的を果たしていますし、今更俺を洗脳する意味があるとは思えません」
「そんなん分かんねぇじゃん。ルレ公洗脳するような奴なんだから」
それを言っちゃおしまいですよ、アリューシャ。
「大体アリューシャは、シェルドニア語喋れないでしょう?」
「喋れるわそれくらい!アイアムアリューシャ!ワタシアリューシャヨ、ヨロシク!」
アリューシャ、君は根本的に間違ってる。
「それに、俺が行かないとアシミムに対する『脅迫』になりません」
俺には、一度アシミムにゲロ顔をさせた実績がある。
あのときの恐怖を思い出させるには、俺が行かなくては。
「絶対無事に帰ってきます。約束しますから」
「…ルレイア…」
俺は、魂に刻み込んだ。
自分の救世主が誰なのか。
アシミムが懲りずに俺にあの装置を使うなら、やれば良い。
受けて立ってやる。
「…それでも、俺はついていくぞ」
頑ななルルシーである。
ここで断ったら、怒るくらいでは済まないだろう。
絶交されかねない。
「分かってます。ルルシーはついてきてください」
「そこでルレイア先輩。シェルドニア編でルレイア先輩を助ける為に暗躍した、この俺を連れていくと言ってくれたら、当日変装して飛行機に忍び込む手間が省けて、有り難いんだが」
断ってもついてくる気満々のルリシヤ。
…分かってますよ。
「ルリシヤは断れませんね。シェルドニアの一件で、あれだけ世話になってるんだし」
「それは何よりだ」
ルリシヤはシェルドニア語も堪能だし。
何より。
ルリシヤなら、俺に万一のことがあっても、ルルシーを託せる。
「…結局、前回シェルドニアに行った三人に託すしかないんだね」
アイズは、溜め息混じりにそう言った。
アリューシャの不満そうな顔と、シュノさんの心配そうな顔。
あまりに申し訳なくて、いっそ皆で行こうか、と言いたくなるが。
この状況で、『青薔薇連合会』の幹部全員が国を空ける訳にもいかないし。
「大丈夫ですよ。このルレイア・ティシェリー。死神が呼びに来ても、返り討ちにしてやりますから」
神は信じないが、死神は信じる。
死神は信じるが、黙って連れていかれるつもりはない。
「…分かったよ。アシュトーリアさんには、私から説得しよう」
「アイズ…!」
仕方ないという風に、アイズは折れてくれた。
「でも、必ず無事に帰ってくるんだよ。良いね」
「勿論です」
まだ、ルルシーとの結婚式もしていないのに。
こんなところで、くたばるつもりは毛頭ない。
その通りだ、みたいな顔しないで。
あくまで、その可能性があるよ、って話だから。
「でも、アシミムはラトヴィを取り戻すという目的を果たしていますし、今更俺を洗脳する意味があるとは思えません」
「そんなん分かんねぇじゃん。ルレ公洗脳するような奴なんだから」
それを言っちゃおしまいですよ、アリューシャ。
「大体アリューシャは、シェルドニア語喋れないでしょう?」
「喋れるわそれくらい!アイアムアリューシャ!ワタシアリューシャヨ、ヨロシク!」
アリューシャ、君は根本的に間違ってる。
「それに、俺が行かないとアシミムに対する『脅迫』になりません」
俺には、一度アシミムにゲロ顔をさせた実績がある。
あのときの恐怖を思い出させるには、俺が行かなくては。
「絶対無事に帰ってきます。約束しますから」
「…ルレイア…」
俺は、魂に刻み込んだ。
自分の救世主が誰なのか。
アシミムが懲りずに俺にあの装置を使うなら、やれば良い。
受けて立ってやる。
「…それでも、俺はついていくぞ」
頑ななルルシーである。
ここで断ったら、怒るくらいでは済まないだろう。
絶交されかねない。
「分かってます。ルルシーはついてきてください」
「そこでルレイア先輩。シェルドニア編でルレイア先輩を助ける為に暗躍した、この俺を連れていくと言ってくれたら、当日変装して飛行機に忍び込む手間が省けて、有り難いんだが」
断ってもついてくる気満々のルリシヤ。
…分かってますよ。
「ルリシヤは断れませんね。シェルドニアの一件で、あれだけ世話になってるんだし」
「それは何よりだ」
ルリシヤはシェルドニア語も堪能だし。
何より。
ルリシヤなら、俺に万一のことがあっても、ルルシーを託せる。
「…結局、前回シェルドニアに行った三人に託すしかないんだね」
アイズは、溜め息混じりにそう言った。
アリューシャの不満そうな顔と、シュノさんの心配そうな顔。
あまりに申し訳なくて、いっそ皆で行こうか、と言いたくなるが。
この状況で、『青薔薇連合会』の幹部全員が国を空ける訳にもいかないし。
「大丈夫ですよ。このルレイア・ティシェリー。死神が呼びに来ても、返り討ちにしてやりますから」
神は信じないが、死神は信じる。
死神は信じるが、黙って連れていかれるつもりはない。
「…分かったよ。アシュトーリアさんには、私から説得しよう」
「アイズ…!」
仕方ないという風に、アイズは折れてくれた。
「でも、必ず無事に帰ってくるんだよ。良いね」
「勿論です」
まだ、ルルシーとの結婚式もしていないのに。
こんなところで、くたばるつもりは毛頭ない。