The previous night of the world revolution5~R.D.~

sideアドルファス

──────…あぁ、調子が狂う。

別に戦場が怖い訳じゃない。

俺の調子を狂わせている要因は、二つ。

一つ目は、いつも俺の頭痛の種になる、上司。

「はぁ…。折角だからルレイアと突入したかったな…」

緊張の場面だというのに、この呑気な台詞よ。

お前、もう一人で地下行け。

そして、二つ目。

「…」

「…?何か?」

「…いや…」

まるで自分も帝国騎士団の一員です、みたいな顔して。

何故か俺達についてくる、『青薔薇連合会』の仮面幹部。

最早、調子が狂うどころではない。

むしろ、この状況で冷静でいられる奴がいたら、紹介してくれ。
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