The previous night of the world revolution5~R.D.~
そして、いざお披露目会当日。

俺達は、いつも通りルルシーの執務室に集まった。

「さてさてこんにちはー皆さん。それぞれ豪遊して経済貢献してきました?」

「アリューシャばっちり頑張ったぜ!もう超豪遊した!」

アリューシャ、自信満々。

これは期待出来そうだ。

「私も、今回はちょっと頑張ってみたわ」

シュノさんの意気込みも上々。

ほう。皆本気出してきたな?

マフィア幹部の本気だからな。そんじょそこらの成金とは訳が違うぞ。

「ルリシヤはどうです?」

「安心してくれ。俺は間違いなく、この場で一番経済に貢献した自信がある」

おぉ。凄い。

さすがは俺が見込んだ男。

「アイズ、自信のほどは?」

「どうだろうね。個人的には結構頑張ったつもりだよ」

消極的だな、アイズ。

だが、アイズは『青薔薇連合会』次期首領。油断は出来ない。

ハードルを下げておいて、いきなりとんでもない爆弾を持ってくる可能性もある。

そ・し・て。

「俺の愛しのルルシー!あなたは何を用意したんですか?」

「愛しのって…。まぁ、かなり頑張ったよ」

「ですよね!さすが俺のルルシー!しゅき!」

「引っ付いてくるな!」

いやんルルシー。えっち。

「それじゃあ早速お披露目会しましょうか。皆さん、準備は良いですか?」

「あぁ、ばっちりだぜ!」

「勿論よ、ルレイア」

よし、皆良い返事だ。

じゃあ、お披露目会を始めよう。

「誰からお披露目します?」

「ここは平等に、じゃんけんで決めるとしよう」

そうだね。

「俺が音頭を取ろう」

と、ルリシヤ。

「分かりました。じゃあやりましょう」

「よし、行くぞ。せーの、総受けルルシーじゃんけんぽん!」

ぽんっ。

ルルシーを除く五人は、同時に出したが。

ルルシーだけは、ぶはっ、と噴き出して、やや遅れて出した。

「おいルルシー先輩、後出しだぞ」

「そうですよルルシー。ズルいですよ」

「お前が変な音頭を取るからだろ!誰が総受けだ!」

「失礼だなルルシー先輩…。ルリシヤ式じゃんけんじゃないか」

そうそう。何も問題ない。

至って普通のじゃんけんだ。

「とにかくルルシーは後出しなので、トップバッターで」

「…納得行かねぇ…」

残る五人で、じゃんけんを続けよう。
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