The previous night of the world revolution5~R.D.~

sideルルシー

─────…。

「…にゅふ。にゅふふふー」

…ルレイアが。

「にゅふふ。にゅふふふ」

…にゅふにゅふ言ってる。

めっちゃ気持ち悪い…。どうすんのこれ。

こいつがにゅふにゅふ言ってるときは、絶対ろくなことがない。

それなのに。

「ルレイア…楽しそうね」

「あぁ。微笑ましいな」

シュノとルリシヤは、何でそんな軽い言葉で片付けられるんだ。

気持ち悪いとは思わんのか。

仕方がない。せめてアイズとアリューシャだけでも、と思って振り向くと。

「うぇぇ~?アイ公~。なんかむにょむにょする~!」

「えぇ?あぁ…アリューシャ、カステラを下の紙ごと食べちゃったの?あれは剥がして食べなきゃいけないんだよ。しょうがないなぁ、はい、ペッてして」

「うぇ~」

…この、親馬鹿親子共め。

紙ごと食わしとけ。

仕方ない。こうなったら俺だけでも。

「…ルレイア。何にゅふにゅふ言ってんだ。気持ち悪いからやめろ」

ついでに、フェロモンをぷんぷん飛ばすのもやめろ。

周囲に被害が出るだろ。

「だってルルシー…。恋の芽生えですよ?」

「…は?」

「恋が育ってるんですよ。すくすくと!そりゃあ乙女は気になるに決まってるじゃないですか!」

「…はぁ?」

誰か。誰でも良いから。

こいつが何を言ってるのか、翻訳してくれ。

意味が分からん。

「良いですねぇ、甘酸っぱいですねぇ…うふ。にゅふふ」

「…」

…ごめん。やっぱり分からん。

分からんけど、何だか深く聞かない方が良い気がする。
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