The previous night of the world revolution5~R.D.~
「はぁ?『Fraulein』に?」

「はい。営業を任せている『Fraulein』の店長から、連絡が」

俺の下僕のエリュシアが、淡々とそう報告してきた。

エリュシアが報告するところによると。

俺の経営するやんわりえっち風俗店、『Fraulein』に、近頃怪しげな連中がうろついているそうだ。

店の周りを見張るように、監視人らしき者がうろついていたり。

素性の知れない客が何人か、連日店を訪れたり。

基本俺の店は常連客が多いので、新規の客が連日やって来るというのは、かなり珍しいことだ。

それに、店の周りをうろついているという怪しげな連中…。

…ふむ。

「どうやら…バレたらしいですね」

「…?」

まぁ、時間の問題だろうとは思っていた。

良いだろう。

可愛い弟子の為だ。この格好良い先輩の俺が、一肌脱いであげるとしようか。

…それに、最近俺の出番がなくて、活躍する場所に飢えていたところだし。

「…マフィアの縄張りに手を出すというのがどういうことか、教えてあげましょう」

俺は、不敵に微笑んだ。
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