The previous night of the world revolution5~R.D.~
「ルーチェス!やっと来ましたね」

「え?はい…」

先日の『アンタレス』襲撃で大変大活躍した、ルーチェス。

あれ以来、腐れ王室を追放されたと聞いてから、ずっと待っていたのだ。

「もー待ちくたびれましたよ。来るの遅いんですから~」

「…?僕を、待ってたんですか?」

「待ってましたよ!当たり前でしょう?」

ようやく、ルーチェスがベルガモット王家の軛(くびき)から解放されたのだから。

今こそ。

「はい、ルーチェス。俺からプレゼントです!」

俺は、自分とお揃いの青い薔薇のブローチを渡した。

『青薔薇連合会』のエンブレムのようなものだ。

「…これ…」

「それと、もう一つあるんですよ~プレゼントが。俺、アシュトーリアさんから直々に命名権を頂きまして」

「ちょっと、あの…。どういうことですか?」

何故か、ルーチェスは困惑の表情を見せた。
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