The previous night of the world revolution5~R.D.~

sideルヴィア

─────…我が家のフューニャは、俺が帰るといつも、笑顔でてこてこと寄ってくる。

そして、一通りの浮気チェックをされた後、俺がシロだと分かると、ぽふっと抱きついて、ぐりぐりしてくる。

それがまぁ、もう、なんとも言えず、物凄く可愛いのである。

可愛いのである。

一日の疲れなんて、あっという間に吹っ飛ぶくらいに。

だから俺は、帰り道、フューニャの笑顔を楽しみに、るんるんと自宅の扉を開ける…、




…の、だが。

「ただいまー、フューニャ」

…しーん。

あれ?

フューニャ留守?

いつもなら、嬉しそうにてこてこと寄ってくる…はずなのに。

すると。

玄関の奥から、フューニャがひょこっ、と顔を覗かせた。

あ、フューニャ…。

ただいま…と言おうとしたのだが。

フューニャは、しれーっとした目で。

「…あぁ、ルヴィアさんですか」

と、どうでも良さそうに呟いた。

あまりのショックに、玄関でうちひしがれそうになった。
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