The previous night of the world revolution5~R.D.~
前回までのあらすじⅢ

しかし、箱庭帝国の革命は、その後ルティス帝国に波乱を巻き起こすことになる。

革命の余韻も冷めやらぬ、ある夜のこと。

いつも通りルルシーの家で夕食を共にし、帰宅していたルレイアの身に、暗殺者が迫る。

ルレイアに匹敵するほどの力を持ったその男は、ルニキス・エリステラと名乗り、ルレイアを暗殺しようとした翌日、自ら『青薔薇連合会』に出頭してきた。

ルニキスは『セント・ニュクス』の元リーダーだったが、組織を追われて転職する為にルレイアを襲い、『青薔薇連合会』の幹部になることを求めた。

ルルシーは反対したが、ルレイアがこれを後押しし、ルニキス…本名ルリシヤ・クロータスは『青薔薇連合会』六人目の幹部となった。

しばらくは、その出自と過去を隠していたルリシヤだったか、やがて『セント・ニュクス』が『青薔薇連合会』に宣戦布告してきたことにより、状況が一変する。

彼はかつて、クレマティス家という貴族の出身だったが、優秀過ぎた為に兄に疎まれ、貴族権を剥奪されてしまう。

その後親友となるグリーシュ・ベルスターと出会い、二人で『セント・ニュクス』を立ち上げたが、グリーシュは『愛国清上会』と名乗る謎の組織にそそのかされ、ルリシヤを裏切り、組織から追放する。

そしてグリーシュは『愛国清上会』に利用されるままに、禁止されている化学兵器を製造、使用してしまう。

この事態に、『青薔薇連合会』と帝国騎士団は『セント・ニュクス』を討伐することを決意する。

頑なに拠点の在処を隠す『セント・ニュクス』だが、ルレイアの機転によって無理矢理暴き出され、ついにルリシヤがグリーシュを討ち、両者の因縁に終止符を打つ。

アリューシャの恩人によって『愛国清上会』の拠点を突き止めたルレイア達は、帝国騎士団とも協力して、一気に襲撃を仕掛ける。

そこで『セント・ニュクス』に協力していた『愛国清上会』の正体が、憲兵局の残党であることを知る。

『愛国清上会』を討伐した後、ルリシヤは改めて『青薔薇連合会』の幹部として生きていくことを誓う。



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