The previous night of the world revolution5~R.D.~

sideルヴィア

──────…ルルシーさんに散々慰められたものの。



俺は、がっくりと落ち込んだまま帰宅した。

そりゃそうだよなぁ…。俺みたいな、ちょっと嫁が留守にしただけで、家の中を魔境にする男と。

ルーチェスさんみたいに、炊事も掃除も完璧にこなしてしまう男の方が、誰だって良いに決まってるよなぁ…。

…もしかして俺、捨てられるの?

「…ぐすっ…」

鼻水を啜り、滲んできた涙を拭う。

こうなったらもう、形振り構ってはいられない。

苦手だとか何だとか、言ってられない。

俺に今出来るのは、精一杯の誠意を見せることだけだ。


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