The previous night of the world revolution5~R.D.~
sideルルシー
──────…翌日。
俺は、相変わらずルヴィアのことを心配していた。
「…大丈夫かな、ルヴィア…」
「ま~たルヴィアさんの心配ですか?」
いや、そう言うけどさ…。
「様子…見に行った方が良いかな」
「大丈夫ですよ。いつものパターンじゃないですか。また返り討ち食らいますよ」
返り討ち、とは。
仲直りした後の、いつものルヴィアの惚気話である。
一度始まったら、最低でも一時間は止まらないと噂の。
俺の派閥にいる構成員なら、誰もが一度は経験している。
ルヴィアの、長くて頭の痛くなる惚気話を。
それは分かっている。
しかし…。
「でも昨日は、いつにも増して酷かったじゃないか。いきなり踊り出したりとかして…」
奇声も発してたし。
床をゴロゴロ悶えてたし。
昨日の今日で、元気になれるものだろうか?
それなのに、ルレイアは能天気で。
「大丈夫ですって」
「…何処から来るんだよ、その自信は…」
有能な俺の部下なんだぞ。
潰れてしまったら困るんだぞ。
「…やっぱり心配だから、様子を見に…」
と、立ち上がりかけた、
そのとき。
「おはようございまーす!」
超良い笑顔のルヴィアが、超元気良く入ってきた。
あっ。
なんかもう、察した。
「ルルシーさん!これ、今日必要な書類です。宜しくお願いします!」
「あ、う、うん…」
せめて「嫁」のワードだけは出すまいと思っていたのだが。
忘れるなかれ。
俺の横には、悪戯大好きな、余計なこと製造機がいる。
「ところでルヴィアさん、『嫁』とは仲直りしたんですか?」
「ばっ…!ルレイア!」
ことさらに嫁を強調しやがって。
そんなこと言ったら、ルヴィアが…。
「はい!!しました!!」
めちゃくちゃ良い笑顔で、そしてでかい声でそう答えた。
こ、の、馬鹿ルレイア…。
「お前…後で覚えてろよ」
「♪~」
案の定始まってしまったルヴィアの惚気話に、俺は相棒を恨むのだった。
END
俺は、相変わらずルヴィアのことを心配していた。
「…大丈夫かな、ルヴィア…」
「ま~たルヴィアさんの心配ですか?」
いや、そう言うけどさ…。
「様子…見に行った方が良いかな」
「大丈夫ですよ。いつものパターンじゃないですか。また返り討ち食らいますよ」
返り討ち、とは。
仲直りした後の、いつものルヴィアの惚気話である。
一度始まったら、最低でも一時間は止まらないと噂の。
俺の派閥にいる構成員なら、誰もが一度は経験している。
ルヴィアの、長くて頭の痛くなる惚気話を。
それは分かっている。
しかし…。
「でも昨日は、いつにも増して酷かったじゃないか。いきなり踊り出したりとかして…」
奇声も発してたし。
床をゴロゴロ悶えてたし。
昨日の今日で、元気になれるものだろうか?
それなのに、ルレイアは能天気で。
「大丈夫ですって」
「…何処から来るんだよ、その自信は…」
有能な俺の部下なんだぞ。
潰れてしまったら困るんだぞ。
「…やっぱり心配だから、様子を見に…」
と、立ち上がりかけた、
そのとき。
「おはようございまーす!」
超良い笑顔のルヴィアが、超元気良く入ってきた。
あっ。
なんかもう、察した。
「ルルシーさん!これ、今日必要な書類です。宜しくお願いします!」
「あ、う、うん…」
せめて「嫁」のワードだけは出すまいと思っていたのだが。
忘れるなかれ。
俺の横には、悪戯大好きな、余計なこと製造機がいる。
「ところでルヴィアさん、『嫁』とは仲直りしたんですか?」
「ばっ…!ルレイア!」
ことさらに嫁を強調しやがって。
そんなこと言ったら、ルヴィアが…。
「はい!!しました!!」
めちゃくちゃ良い笑顔で、そしてでかい声でそう答えた。
こ、の、馬鹿ルレイア…。
「お前…後で覚えてろよ」
「♪~」
案の定始まってしまったルヴィアの惚気話に、俺は相棒を恨むのだった。
END