The previous night of the world revolution5~R.D.~
「出来るだけあなたの希望を尊重するので、聞かせてください。セカイさんにとっては、何処からが浮気なんですか?」

「…」

「それが分からないことには、僕が浮気したのかどうか判断出来ませんから。僕としては、僕の『不貞行為ボーダーライン』に引っ掛かる行為をした覚えは、全くないんです」

だから困ってるんだ。

僕が認識している範囲で、責められるような不貞行為をした覚えがない。

それなのにセカイさんが、浮気をしたと責めてくるということは。

僕とセカイさんの間で、『不貞行為ボーダーライン』に相違があるからに違いない。

「さぁ教えてください。何を以て、僕が浮気したと判断したんですか?」

「あ…あうぅ…」

あぅ?

「そもそも僕ら、浮気するときはお互い事前に報告する、って言ってませんでした?僕浮気するって言った覚えはな、」

「も、もぉぉ…!ルーチェス君の馬鹿ぁぁ!」

何故か、半泣きのセカイさんにポカポカ叩かれた。

DV、DVだこれ。

痛くないから良いが。

「何よ!何よ!ちょっと言ってみただけなのにぃ!ルーチェス君弟の癖に、お姉ちゃんに口答えするなんて~!生意気だ、このっ、このっ」

「はぁ…。よく分からないんですけど…。何かあったんですか…?」

結局僕は、何か悪いことをしたんだろうか?
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