The previous night of the world revolution5~R.D.~
多分ルヴィアさんは、泣いて良かった良かったと喜ぶのだろうが。

僕は、そうは行かないぞ。

「全く、余計な心配したじゃないですか。人を疑うなら、ちゃんと根拠を示して疑ってくださいよ」

「ごめんって~」

「ごめんじゃ済みませんよ。早くも夫婦の危機かと思ったじゃないですか」

「えへへ。ごめんごめん」

何だ、その軽い謝り方は。

別に良いけど。

疑われてないって分かったから良いけど。

「僕は浮気するつもりはありませんし。もししたくなったとしても、ちゃんと浮気したいって宣言して、あなたの許可を得てから浮気しますよ」

「うん、そうして。私もその方が安心だから」

はい、じゃあ問題解決。

…と、言うとでも思ったか?

「全く、この責任をどう取ってもらいましょうかね」

「えぇ~?『あははこいつめ~』で許してくれないの?」

「許しませんね。僕の心の狭さは、お玉一杯分もありませんから」

「ちっちゃ~い」

何とでも言え。

「なぁに?私、ルーチェス君に怒られるの?何したら良い?」

そうだな。

今なら、何でもさせてくれそうだから。

ここぞとばかりに。

「食べさせてください」

「え。私料理下手くそだよ?」

知ってる。

だから、ここはルレイア師匠の弟子として。

あくまで、ルレイア流に。

「セカイさん『を』食べさせてください」

「あ~!成程成程。良いよ~!お姉ちゃんは何処を食べても新鮮だよ!フルコースで召し上がれ!」

「では、遠慮なく頂きます」

こうして、両家共に安泰に、浮気(?)問題は解決したのであった。






END
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