The previous night of the world revolution5~R.D.~
…オルタンスが手紙を読み終えた後。

「…どうする?協力してやるのか」

「…そうだな。お前はどう思う?」

俺に聞くのか。

「…俺は賛成だ」

あの仮面野郎には、借りがあるからな。

『天の光教』本部に突入したとき、あいつが仮面の勘とやらで爆弾を見つけてくれなければ。

俺達は、今頃空の上だ。

あのときの借りを返す。

「そうか。俺も賛成だ」

「…ルレイアの頼みだから?」

「違う」

「じゃあ、仮面野郎への恩返しか」

「それも違う」

「…なら、何でだよ?」

「ルレイアが好きだからだ」

「…」

…真顔で。

さっきまで、ポスターガン見してた奴が。

何を言ってるんだ。

「…結局、ルレイアの頼みだからじゃないかよ」

「そうか?」

「…」

駄目だこりゃ。

…まぁ、向こう側も結構無理なこと遠そうとしてるからな。

咎める口実は、いくらでもある。

「…たまには、あいつらの為に一肌脱いでやるのも悪くないさ」

なんてルレイアが聞いたら、舌打ちの一つでもするだろうけどな。
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