The previous night of the world revolution5~R.D.~
その日。

俺とアイズは、いつもとは違う服を着ていた。

俺はいつものゴスロリを封印し、黒シャツに黒ネクタイ、全身真っ黒のスーツを着ていた。

ゴスロリではないものの、とりあえず全身黒なので、まぁ妥協してやろう。

これはこれで、俺のいつもの「仕事着」なのだ。

そして、アイズ。

アイズは、いつぞやルティス帝国経済に貢献する企画のとき、オーダーメイドで作ってもらったスーツ。

そう、あの成金スーツを着用していた。

今回は、これが役に立つと判断してのことだ。

「…ここだね」

「えぇ」

帝都一等地にそびえ立つ、高級ホテルの前で、俺達は足を止めた。

そして、ここからは。

「健闘を祈ります、アイズ」

「そっちもお願いね、ルレイア」

任せろ。

何しろ俺は、百戦錬磨どころか。

千戦錬磨のつわ者だからな。

「…さて、やりますか」

さぁ、お仕事を始めるとしよう。
< 617 / 627 >

この作品をシェア

pagetop