The previous night of the world revolution5~R.D.~
「ルレイア殿…。もし、本当に元憲兵局派が関与しているのなら…」

既に俺達は、革命の件で、その後の『愛国清上会』の件で、『青薔薇連合会』に多大な迷惑をかけている。

ルレイア殿に恩を返すどころか、これ以上迷惑をかけるのならば、俺は…。

『まぁ落ち着いてください。そうと決まった訳じゃありません。あくまで可能性の一つとして考えられる、ってだけで』

ルレイア殿は、まだ犯人の検討がついている訳ではないようだった。

元憲兵局派の仕業だと確信が持てているのなら、あの人なら問答無用で斬りかかってくるだろうし…。

「…でも…」

『良いから、あなたは調査をお願いします。それとこのことは、言うまでもなく他言無用なので』

「…はい。分かってます」

拷問されても、決して誰にも話さない。

『こちらもこちらで調査を進めます。何か進展があったら教えてください』

「…任せてください」

少しでも、ルレイア殿の力になれるなら。

それに、個人的にも、アイズ殿を傷つけた輩は許せない。

箱庭帝国は、これ以上『青薔薇連合会』に迷惑をかける存在であってはならないのだ。
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